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  音楽の旅 ~ピアノ雑記~

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Y.N.

Yuki NOGUCHI(野口裕紀)

演奏会、日頃の練習、レッスンの様子など不定期で書き記していきます。



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ピアノレッスンのご案内(フォーカルジストニアにも対応)
新規の生徒さんのお申し込みを受け付けています。
レッスンは東京杉並区(井の頭線沿線)と神戸垂水区(JR及び山陽沿線)の自宅にて行っています。
いずれもグランドピアノ2台を備えております。
レベルを問わず、ピアノを楽しく学んでみたいという方はどなたでも大歓迎です。
karo@big.or.jp
上記メールアドレスまでお問い合わせください。

・お子様(6才以上)
・大人(アマチュア、及び、昔専門でやっていたけれど改めて勉強に取り組んでみたい方)
・専門生(音高・音大受験やコンクールに向けたレッスン)
・フォーカル・ジストニア(克服に向けた実践型レッスン)
あらゆるニーズにお応えいたします。

ピアノレッスンだけでなく、
・聴音、ソルフェージュ、楽典
・和声法(四声体)
のレッスンも承っております。

レッスン代金はいずれも1回(60分)8,000円です。
レッスンの内容や頻度につきましては、個々にご相談の上、皆様の生活やお仕事に差し障りのないようご希望に沿って対応いたします。

[フォーカル・ジストニアを患っている方へ]
フォーカル・ジストニアにお困りの方には、ピアノを弾きながら症状の改善を目指す「克服に向けた実践型レッスン」も行っております。
私自身がフォーカル・ジストニアに罹り、一度はバイエルさえも弾けなくなりました。
どれだけの絶望と悲しみ(また専門職であれば仕事と生活への不安)があるかもよくわかります。
私がラフマニノフのソナタを弾けるまでに回復した体験をもとに、手の使い方や奏法の新しい提案を含め実際にピアノを使いながらサポートさせていただきます。
 
対面レッスンを再開します
コロナの影響により約3ヶ月間に渡って遠隔レッスンを行ってまいりましたが、6月19日より県を跨ぐ移動が解禁されたため、従来通りに東京と神戸にて対面レッスンを再開いたします。

[通常レッスン]
東京、神戸ともに再開

[遠隔レッスン]
まだコロナ情勢が不安定な状況であることも鑑みて、遠隔レッスンをご希望される方には引き続き遠隔で対応いたします。
YouTubeに非公開で演奏動画を載せていただき、それを視聴して詳細なレッスンを文面にて作成してお送りします。

[和声法レッスン]
遠隔から対面レッスンへの切り替えも可能です。
対面の場合、実際の音を交えて解説することで理解を深めたり、質問と回答が素早く行えるというメリットがあります。

遠隔レッスンのまま継続することも可能です。
これまで通り、解答の画像や質問をお送りいただき、添削と講義ノートの画像と質問への回答をお返しします。
ご自宅でじっくり消化しながら遠隔レッスンを続けて行きたいという方には引き続き遠隔にて対応いたします。

[ピアノレッスンと和声法レッスンの両立について]
ピアノと和声法の両方のレッスンを続けて行きたい方には、いくつかの方法をご提案できます。
(1)両方とも対面レッスン
(2)両方とも遠隔レッスン
(3)ピアノは対面レッスンで、和声法は遠隔レッスン

(1)の両方とも対面レッスンの場合は、別々の日程を組むことも可能ですし、連続した2コマ(1時間半ないしは2時間)をご予約いただいて、その時間内でピアノと和声法を両方行うということも可能です。

「遠隔でのピアノレッスンのみを受けたい」「遠隔での和声法レッスンのみを受けたい」といったケースにも対応させていただきます。

皆様の生活状況に合わせて、できる限りご希望の形で対応してまいりたいと思います。
上記にない形でもご希望がありましたらご相談ください。
 
遠隔レッスン
コロナに悩まされる今のご時世。
緊急事態宣言が発令されてからは遠隔でのレッスンにも対応を始めました。

自宅にいる時間が長くなったことで、この機会にこれまで向き合ったことのない和声法を学んでみたいと申し出てくれる生徒が大勢いたことが嬉しくて和声法の遠隔レッスンを始めました。

私が講義のノートを作り、課題とともに画像を生徒に送信。
生徒は解答の画像や質問等をメールにて私に送信。
赤ペン先生のごとく添削し、質問には丁寧に答えるように心がけて楽しくやりとりを交わしています。

和声法というと音大生が学ぶような専門分野で難しそう、と思われがちですが、全然そんなことないのです。
一から順を追って勉強していけば着実に理解を進めていけますし、何より演奏感覚の裏付けや自信に繋がるのでやっておいて損はありません!



上の画像3枚は解答に赤ペンで添削を入れたところ。
メールでは文章としても丁寧にフォローしています。




上の画像2枚は講義用に作ったノート。(1ページ目と4ページ目)
本来は口頭での説明や板書を生徒が自分なりにノートにまとめるのが望ましいのですが、なるべくこの講義ノートをそのまま活用してもらえるように意識して作ってみました。

***

また和声法(四声体)の勉強と同時に、楽曲の和声分析も同時に取り組んでもらっています。
こちらは和声法ではまだ取り扱う段階になっていない、7の和音や転調や借用和音などに先に馴染んでもらいたいという意図でやってもらっています。
解答が一人一人みんな微妙に違うのがまた面白いところです。
私も思わず「これはどっちが正解だ!?」と悩む場面も(笑)




上の画像2枚はそんな和声分析の赤ペン添削の様子です。

***

そして、ピアノのレッスン。
音楽のレッスンという性質上、対面でのレッスンならではのやりとりの円滑さや音色のニュアンスの伝わり方などがあります。どうしても遠隔ではわかりにくい一面があるのは承知しています。

とは言え、何もしないより、できることからやってみよう!(੭ु๑╹ヮ╹)੭ु⁾⁾

なるべくみんながやりやすいようハードルを下げて(Zoomなどのアプリを導入して使い方を学んだり、録音録画の質を気にするなどの煩わしいことがないように)シンプルにYouTubeに限定公開(他の人はアクセスできない状態)で自宅での演奏動画をアップロードしてもらい、その動画を私が見ながらアドバイスを書き連ねていくという方法をとっています。




自宅でスマホで撮った手軽な動画でOK




レッスンにあたる部分は文章で。
より良い演奏を目指してアドバイスできることをたくさん書き連ねています。




時には弾きにくそうにしている箇所は私の指遣いを提案するために画像を交えたりもしています。

何かと自粛が求められる不便な情勢ですが、それでもできる最善のことに取り組んでいきたい。
そんな思いで遠隔レッスンを新鮮に楽しんでいます(^^)

早くコロナが終息して、またみんなに安心してレッスンに来てもらえるようになることを心から願っています。
 
ピアノ教室のサイトを移転しました
「野口裕紀ピアノ個人レッスン」のサイトの移転のご案内です。



長らくお世話になっていたYahoo!のジオシティーズのサーバーのサービスが終了となりましたため、ピアノ教室のサイトを移転しました。

新しいURLは下記の通りです。
http://klavier.80code.com/index.html

先生探しの旅や皆様の日々のレッスンにお役立ていただけましたら幸いです。
新規の生徒さんも常時大歓迎です。ピアノの上達に行き詰まっている方や新たな刺激が欲しい方など、どなたでもお気軽にお問い合わせください。

レッスンのお申し込み、お問い合わせは下記のメールアドレスまでお願いいたします。
karo@big.or.jp

 

おかげさまで日々勉強を続けながら、生徒の皆様と楽しくレッスンを続けさせていただいております。
今後とも変わらず、よろしくお願いいたします(^^)
 
生徒の上達に驚く
 

生徒の一人がバーバーのソナタの4楽章を練習しています。
専門でピアノを学んでいる学生ではなく、趣味でピアノを楽しんでいる大人です。
当初は無謀な選曲とも思えたのですが、ご本人が曲をとても気に入り熱意を持って臨んでいるため、応援する気持ちでレッスンを重ねてきました。

転調が細かかったり、複調の部分があったりと、響きの上でも複雑で厄介な曲です。
加えてフーガで出来ているので、ポリフォニックな処理がまた難しい。

半年近くレッスンを続けていても一向にしっかりしてこなくて、「やはり無謀だったのか・・・」と思い始めていたところ、なんと今日のレッスンでは前回から見違えるほど上達しており、その飛躍的な変化にビックリしました。

「曲が好き」という気持ち、そこから来るモチベーションというのは時に凄まじい力を発揮させるものですね。

音の間違いもなくなり、アーティキュレーションや声部のバランスなどにも意識が及ぶようになり、曲の形が見えてきました。

一気に希望の光が差し込んできた感じです。
素晴らしい。継続は力なり!!

レッスンで生徒から感動と刺激をいただくことができ、本当に嬉しいです。
 
レッスン再開のお知らせ
諸事情により、約3ヶ月ほどレッスン活動を休止しておりました。
皆様に多大なるご心配とご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。

現在は心身ともに健康な状態であることをお知らせいたします。
ご存知の向きもあるかと思いますが、詳しい事情については、レッスンの場やメールにて個人個人に直接お伝えしたいと考えております。

私自身の問題や都合であるにも関わらず、見限らずに励ましのお言葉をくださった方々には感謝の念に堪えません。
また、止むを得ず関係が途絶えてしまった方々には、心からお詫び申し上げます。

誠に身勝手ながら、年明けより活動を再開したいと考えております。
今後またレッスン並びに演奏活動を誠心誠意行って参りたい所存ですので、よろしければお付き合いの程いただければ大変嬉しく思います。
 
東京でのレッスンについて
地震の影響による様々な情勢に伴いまして、当面、東京でのレッスンについては不安定な状況が続くかと思われます。

様々な事情によりレッスンに来るのが困難な方は、どうか無理をせず、当面の休止もしくは延期の相談をしていただければと思います。
皆様の自主的なご判断にお任せいたしますので、くれぐれも無理のないようにしてください。

問題なくレッスンに来れるという方については、基本的には予定通りレッスンを続けていきます(^_^)
 
非和声音への意識(とりわけ倚音の扱い)
たまにはレッスンネタを書いてみよう、という試み☆
日頃、ピアノのレッスンをしていて、よく言うようなことを書いてみたいと思います。

まずは、ピアノ演奏上のちょっとしたコツ「非和声音の扱い」から。
初心者から上級者まで、これを意識するだけで演奏がレベルアップするはずです(^_^)

***

ピアノを演奏する時に、和声の関係(ハーモニーの結びつきと力関係、またそれぞれの和音の構成音の中でも重要な音への意識)を表現することはとても重要ですが、和声感を表現する上では同時に意識すべきことが他にもあります。
それは「非和声音」への意識です。

今回はこの「非和声音」にスポットを当ててみたいと思います☆

現代曲など特殊なものを除いて、普通はどんな曲にも常に和声(ハーモニー)という支えが存在しています。
それぞれの和声を構成している具体的な音のことを『和声音』と言います。それぞれの部分を支える「ドミソ」とか「ドファラ」とか「シレソ」とかのことです。

非和声音というのは、文字通り和声音に非ず(あらず)ということで、和声音以外の音のことを指します。

多々ある演奏上のコツの中でも、とりわけ重要なものがこの非和声音の扱いです。


さて、曲の骨格として和声が存在するということは皆様もよくわかっていることと思いますが、その響きに乗せられて歌われるメロディーは和声音だけで出来ているとは限りません。
もし和声音だけでメロディーを作ると、単調でつまらない曲になります。

例えば有名なショパンの「別れの曲」を例にとって見てみましょう。
この曲のメロディーも実際には美しく非和声音が絡み合って出来ています。(譜例1)
仮にこの曲から非和声音を取り除いてみるとどうなるでしょうか。(譜例2)


(譜例1)    (譜例2)


譜例2のように純粋な和声音のみで構築されていると、なにか物足りない感じがします。
和声そのものの持つ色合いの変化ということで曲を聴かせることはできますが、如何せんメロディーがこれではつまらなくて演奏する気が起きませんね(^_^;

曲をよく観察してみると、和声音だけではなく、非常に多くの非和声音との組み合わせで出来ていることがわかります。


さて、メロディーは「和声音」と「非和声音」の組み合わせから出来上がっていることをわかっていただけたと思いますが、演奏の非常に重要なポイントは実はこの「非和声音」を意識することにあります。

非和声音が登場すると、ハーモニーとぶつかりを起こすために、そこの響きに緊張感が生まれます。
その瞬間、響きとしては複雑なものになり、耳がその部分を処理するのにも若干の時間が必要になります。
人の耳は、それを味わい深く、素敵なものとして捉えます。(葛藤や苦しさなどがあった方が、ドラマの深みが増すというように。)

そして、非和声音の中でも、とりわけ倚音(いおん)への意識を深く持つことで、和声との関係がはっきりし、メロディーがより生き生きとしたものになり、演奏の深みもグッと増します。

それでは、倚音というのが何なのか見てみましょう。
(今回の話の核心部分です!)

譜例3をご覧下さい。非和声音をいくつかの種類に分けたものです。
ここでは、非和声音の中でも主なものを3つまとめてみました。(実際にはこれ以外にもいくつかの種類があるのですが、今は重要ではないので割愛します。)



(譜例3)


[経過音]/演奏動画3-A
経過音とは:和声音と和声音の間の架け橋として経過していく音です。経過音を使うことで、和声音から和声音へ跳躍せずに順次進行(音階)でなめらかにメロディーを繋げることができます。
演奏上の注意:特にありません。前後の和声音と同じ音量で弾くのが良いでしょう。

[刺繍音]/演奏動画3-B
刺繍音とは:同じ和声音同士の間を縫っている音です。上下を縫って元の音に戻る様子が裁縫の刺繍と似ていることから刺繍音と呼ばれます。経過音同様、なめらかなメロディーを作ります。
演奏上の注意:特にありません。アクセントを付けるほどではありませんが、しっかりと弾きます。

[倚音]/演奏動画3-C
倚音とは:経過音や刺繍音の場合は、まず最初に和声音ありきで、それから非和声音が登場し、再び和声音に解決していましたね。それに対して、倚音というのは最初に和声音を置かずに、いきなり非和声音からぶつかるケースです。非和声音というのはバックグラウンドで鳴っている和声音(ハーモニー)に対して不協和的な性格を帯びます。倚音のようにいきなり非和声音からぶつかると、その衝突や摩擦が強いエネルギーや緊張感、葛藤といったものを生み出します。それが次の和声音に解決するからホッとするのです。その関係をはっきりさせることにより、音と音の関係が生きてくるので、倚音は特にしっかりと意識する必要があります。
演奏上の注意:倚音は往々にして深めに弾くといいでしょう。深めというのは具体的に言うと強め長めなタッチです。軽いアクセントを感じたり、あるいは若干のテヌートやルバートを感じて少し粘ったりします。もちろん、前後の流れによって粘ったりアクセントを入れてはおかしいような場合は特になにもしませんが、それでも、しっかりしたタッチで決して弾き損ねないようにしてください。


「経過音」「刺繍音」「倚音」を3種類の非和声音を見てきましたが、いずれの非和声音も、和声音とのぶつかりを帯びているので、きちんとその関係を見せるためにも、ふにゃっとした音であいまいに弾いてはいけません。つまり、非和声音はいい加減なタッチにならないよう常に意識を向けているということが、何よりも演奏上のコツなのです。特に倚音の場合は「特別扱いをするのだ!」というくらいの意識を持っても良いのです。


それでは、倚音を意識すると演奏がどのように変わるのか、具体的な例をとって見てみましょう。
譜例4~6はそれぞれAが元の楽譜、Bが倚音に印をつけてコツを記したものです。

***********************

譜例4-A、4-B(ベートーヴェン:ソナタ、Op.49-2の1楽章の9~10小節目)


(譜例4-A)    (譜例4-B)



譜例5-A、5-B(クーラウ:ソナチネ、Op.20-1の1楽章の32~38小節目)

(譜例5-A)    (譜例5-B)



譜例6-A、6-B(モーツァルト:ソナタ、K.333の1楽章の10小節目まで)

(譜例6-A)    (譜例6-B)


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以上のことからもわかるように、倚音というのは実は最も簡単に見つけられて、最も演奏に反映しやすいコツの一つでもあるので、読譜の際には「どれが倚音かな?」と注意を払いながら読んでみることをおすすめします。
倚音を見たら、まずは「強く弾いてみる」「少し長めに粘ってみる」ということを両方試してみてください。きっとしっくり来るような音の関係バランスが見つかることでしょう。アクセントや粘りのような余計な表現はいらないなと感じる時は、他の音との差別はせずにただはっきりと弾くだけでも十分です。そのあたりは曲の前後関係の流れやバランスとの兼ね合いですので、ご自身のセンスを信じて判断していってください。

また、付け加えておかなければなりませんが、倚音の次に置かれている和声音(解決音)の扱いに関しても留意すべきことがあります。
「解決音」は決して押したような固い音にせず、基本的には腕をフワッと持ち上げながら柔らかく触れる「抜き」の音で弾いてください。(譜例5-Bの32~37小節目)
ただし、動きのあるパッセージの起点や最中に置かれた倚音の場合は次の和声音も抜きすぎずにしっかりと弾いていきます。(譜例5-Bの38小節目)


※余談ですが、倚音の仲間に「掛留音」という非和声音があります。「掛留音」とは、和声音の中のどれかの音がタイで残ったまま他の音たちが次の和声へと移行した時に、タイで残された音が次のハーモニーの中では倚音のようなひっかかりを帯びているケースのことです。残った掛留音と、新しく鳴らす和音とが葛藤を起こし、掛留音が倚音的に働きますので、響きのバランスをよく聴いて弾いてください。