音楽の旅 ~ピアノ雑記~

プロフィール

Y.N.

Yuki NOGUCHI(野口裕紀)

演奏会、日頃の練習、レッスンの様子など不定期で書き記していきます。



最近の記事



月別アーカイブ



カテゴリー



リンク



スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

現代作曲家のコンサート☆


5月9日(日)、すみだトリフォニー小ホールにて、日本音楽舞踊会議の作曲部会公演「ソロと室内楽への誘い~風薫る5月に~」にて2台ピアノを演奏しました。

今回、リハーサルから本番まで4時間くらい待ち時間があったので、相方の瀬川由馬氏と一緒に近くの公園の木陰にシートを敷いて、そこで森林浴をしながら本番を待ちました。日曜の午後ののどかな雰囲気の中、5月らしいさわやかな風に吹かれて、とても気持ち良かったです☆
一つのシートに二人で寝ていたので、アベッグに見られていたかもしれません(笑)



森林浴が功を奏したのか、本番では我ながら驚くほどの集中力を発揮することができました(^_^)v
各曲が終わった後に、お客様が集中力を持って余韻を一緒に感じてくださっていたのが、とても嬉しかったです。

ただ、演奏が終わった直後に舞台に上った作曲家の奇妙な動きには、お客様もビックリされたかもしれません(^_^;
手をくるくる回しながら自分の頭の上にもっていってチョコンと指を置く仕草・・・あれはロクリアンマークというのだそうで、作曲者のロクリアン正岡氏のサインみたいな(?)儀式のようです。
私たちも当日になってから知った演出なので、お客様のキョトン(???)というお顔が並んでいるのを見ながら吹き出しそうになるのをこらえていましたw

各曲ごとに、客席の後ろの方から大きな声で節をつけて曲のタイトルを叫んでいた様子も面白く、やはりお客様の笑いが出ていましたが、あの通りロクリアン正岡氏は非常に個性的な作曲家です(^_^;

しかし、なによりもロクリアン正岡氏の個性は、曲の演奏を通じて、皆様にもお伝えできたのではないかと思っています。
もちろん、ここでいう個性とは、奇妙奇天烈という意味だけではなく、音楽の持つ生命力や進化力といったものも含みます。


 
  
(リハーサル風景より。写真提供:篠島実氏)


ここで、改めて曲の説明と演奏に関する話などをさせていただきます。

今回、ロクリアン正岡氏の組曲「鍵盤の上を歩く四足の爬虫類」(改訂初演)を、瀬川由馬氏と共演させていただきました。

いずれの曲もポリフォニック(多声的)に成り立っている部分が多く、アンサンブルにおいてはそこが最も難しいところで、瀬川氏とともに何度も練習を重ねました。
本番2日前の合わせになってようやくコツが解明でき、おかげさまで本番では自信を持って、各曲の持つ個性まで幅広く表現できたように思います(^_^)

第1曲:無垢なる爬虫類
ひんやりとした音色とともに、爬虫類の奇妙な動きが4声部で絡み合います。
アーティキュレーションとアクセントの位置がややこしいので、気の抜けない曲です。
簡単そうに聴こえたかもしれませんが、実は練習を始めた頃は2回に1回は崩壊していました・・・(^_^;

第2曲:標本から出た爬虫類
合わせが困難だった曲です。一定したメイン声部に、まるで洞窟内で水滴が滴るかのような不規則な音、やがてそこに形あるモティーフが加わってきます。
非常に複雑なリズムを正確に絡めなくてはならないので、この曲のおかげでソルフェージュ能力がだいぶ向上したような気がします(笑)
本番はこの難曲がうまくいったことで思わず心の中で「やった!」と思い、その後も俄然調子が出てきましたo(^_^)o

第3曲:猪突猛進する爬虫類
勢いのある激しい曲です。拍子感も強く、音楽的には最もわかりやすい一曲であるように思いますが、終盤には人間には演奏不可能と思われるくらい難しい跳躍部分があり、ずる技&せこ技でなんとか弾き切ることができました(^_^;
楽譜を正確に弾き切ることよりも音楽的に優先されるべきこと・・・今回はそれを守ろうと思って臨んだので、ある意味それが正しい方向に働いたのではないかと思います。
この曲の直後に拍手をいただいたのは嬉しかったです(^_^)

第4曲:蓄電する爬虫類
ゆっくりしたテンポで、集中力の長い持続が求められる曲です。私のパートは最初から最後までペダルを踏みっぱなしという珍しいもので、そんな表現が求められる曲は他に例を見ないので、それ自体も非常に楽しめました♪
相方の瀬川氏と強弱が次第に入れ替わっていくことに気付いた方はいるでしょうか。(最初と最後で全く逆転しています)

第5曲:進化する爬虫類
最も内容豊かで大規模な曲です。中でも、白鍵主体から黒鍵主体に変わった瞬間の面白みはこの曲の一番の特徴でもあるかと思います。
爬虫類の奇妙な動きがそのまま音になったかのような主題、それが様々な音価(縮小形や拡大形)で絡み合います。中でも細かい16分音符の動きになってくると、それぞれが勝手に動き出しているような激しいうごめきが感じられ、そういった部分は演奏においても最も困難でした。
極度の集中力がないと演奏が途中で止まってしまうかもしれないくらいギリギリなもので、その部分に限っては調子に乗りすぎないで正確にコントロールすることに全神経を注ぎました。
途中に出てきたクラスターの嵐は、全力でガンガン打って楽しかったです(笑)

本番らしい緊張感と集中力のもと、満ち足りた気分で演奏を終えることができました。(相方が瀬川氏だからこそ成り立った演奏でもあると思います。感謝!)

終演後は、翌日の別件のリハーサルのために帰宅して練習しなければならないというハードな一日でしたが、演奏がうまくいった喜びと、難曲からの解放感とで、心明るく新たな練習にも向かうことができました(^_^)

末筆になりましたが、この場を借りまして、演奏会にお越しくださいました皆様、裏方で支えてくださった皆様にお礼申し上げますm(_ _)m

[今回の一言]
・公園に行くならサッカーボールを持っていけばよかったw
・ラーメン屋のはしごは瀬川氏とならでは(^_^; どのラーメンも美味しかったです☆
・ちょこっと寄り道した秋葉原で体験した3Dテレビは、予想の斜め上を行っていました!正直見くびっていましたm(_ _)m
 
この記事に対するコメント
コメントの投稿




















上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。