音楽の旅 ~ピアノ雑記~

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Yuki NOGUCHI(野口裕紀)

演奏会、日頃の練習、レッスンの様子など不定期で書き記していきます。



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ピアノデュオリサイタル☆
  

11月11日の瀬川由馬氏とのピアノデュオリサイタル、おかげさまで盛況のうちに終えることができました。
コンサートにお越しくださった皆様、ありがとうございました。

手の障害を抱えながらも、なんとか演奏する方法がないものか一年間試行錯誤し、やっと漕ぎ着けることができた今回のコンサート。
ハ長調の音階も満足に弾けない手でありながら、リストのダンテを読みてやラフマニノフの組曲2番といった難曲に取り組むのは、当初は無謀であるかに思えました。

しかし、悩みながらも一つ一つのパズルのピースを発見してはめていくような日々の練習は思った以上に楽しいものでした。
全ての箇所について弾き方を模索しなければいけないというのは厄介でしたが、逆に全ての箇所において音楽表現を熟考するということにも繋がり、音楽的にもまた一歩成長できたのではないかと感じています。
またそのおかげでリハビリ自体も大きく前進したように感じます。

2台ピアノの練習では相方の瀬川氏にも苦労をかけましたが、コンサート当日には、思いの丈を全て出し切り、いずれの曲も楽しんで演奏させていただくことができ、本当に嬉しく思っています。

シマノフスキのエテュード作品4-3やリストのダンテを読みては、暗闇や地獄からの昇華がテーマであるように感じられ、それはあたかも人々が苦難の中にも救済と喜びを求めて一生懸命に生きる様子、まるで人生そのものを描いたという印象をも受けます。
フォーカル・ジストニアという苦しみに負けず、今の状態を受け入れ、今の手を大切にし、前に向けて歩みを進めたいという自分の心境にも重なるものがあり、深い感慨を持って弾かせていただきました。

2台ピアノでは瀬川氏のエネルギーを分けてもらいながら、亡き王女のためのパヴァーヌでは安らぎを、ラ・ヴァルスではユーモラスな音楽の楽しみを、ラフマニノフの組曲では熱い情熱を感じながら弾かせていただきました。

おかげさまで、今回のコンサートは私の中で大きな意味を持ち、今後に向けた希望や活力を得ることにも繋がる貴重な機会になりました。



アンコールはリストの愛の夢、2台ピアノでは剣の舞を弾かせていただきました。
上のイラストは今回の剣の舞のイメージでフミエさんという方が描いてくださったものです。素敵な絵をありがとうございました☆

終演後は大勢のお客様に暖かい声を掛けていただき、感激で胸がいっぱいになりました。
ご来場くださいました皆様に改めて心より感謝申し上げますm(_ _)m 
 
この記事に対するコメント

先生、復活おめでとうございます。
残念ながら聞きに伺うことはできませんでしたが文面からたくさんのことが伝わってきました。
困難な状況にあってもそれを楽しみに変えてコンサートを成功させられたこと、改めて先生のスゴさを感じています。
是非関西でもコンサートを企画してください。

【2012/11/17 09:55】 URL | Sakoda [編集]

Sakodaさん、ありがとうございます。
おかげさまで、嬉しい気持ちでコンサートを終えることができました。

コンサートで演奏するという極限に追い込まれることで、かえって音を楽しむ心の余裕を得ることができたようにも感じています。
たとえ弾くことが困難な状況にあっても、音を感じて、音を出し、その音を聴いて楽しむということには、なんら変わりがないことに気付きました。

テクニックの暗中模索も悪くないどころか楽しくて、見ようによっては絶望的な状態ではありますが、必ずそれを切り開く道(技術の面でも気持ちの面でも)はあると強く思えるようになりました。

今はコンサートを終えた余韻に浸りつつ、次にどんな曲をどんな風に演奏できるかな、ということを考えながら、気ままにピアノを鳴らしています(^_^)

【2012/11/19 14:54】 URL | Y.N. [編集]

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